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2026.08.29  18:00

福島第一原子力発電所の視察をしました.

福島第一原子力発電所の視察をしました.

令和8年8月27日~8月29日に福島県の福島第一原子力発電所(以下,1F)とその関連施設の視察を実施しました.

2045年3月までに,福島県外で最終処分が法律で決まっているところでありますが,最終処分地はまだ決まっていません.

特に原子力発電所事故は,様々な立場の人々が様々な考えを持っており,合意形成はかなり難しいところです.

宮城県や岩手県の被災者の方も様々な葛藤の中で,復興に関係する選択をしてこられていますが,福島県の被災者はより厳しい葛藤があると思いました.

下記に視察中の写真を示しますが,1F敷地内については写真が撮れませんので,掲載していません.

 

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 ①福島第一原子力発電所の最寄りである,JR常磐線の大野駅.大野駅は,2011年の東日本大震災および1F事故で営業休止となっていたが,2020年に大野駅周辺において設定されていた帰宅困難区域の一部の避難指示が解除され,同年3月14日に富岡―浪江間の運転再開に伴い,営業が再開された.

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 ②昨年,駅前には商業施設である「クマSUNテラス」と産業交流施設である「CREVAおおくま」がグランドオープンした.

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③CRAVEおおくま館内には,「中間貯蔵事業情報センター」があり,中間貯蔵事業,除去土壌等の復興再生利用及び県外最終処分をはじめとする福島の復興・環境再生の取り組みを紹介している.

 

 

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④特別養護老人ホームであった,サンライトおおくま.1Fから南西に約2kmに位置する.高台にあるため,津波を逃れたものの,放射能の影響を受けた.福島県内の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設の敷地内にあり,環境省が管理している.駐車場には放置された自動車,タイヤの空気は抜けていた. 

 


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 ⑤サンライトおおくまの敷地内からは,1Fが見渡すことができる(左から1号機.かまぼこ型のカバーがついているのが3号機).

 

 

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⑥旧公益財団法人 福島県栽培漁業センター.昭和57年から1F事故までの30年あまり,アワビやヒラメなどの放流用種苗を生産していた.

 

 

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IMG_0817.JPG⑦旧熊町小学校.2021年度末に,大熊町立大熊中学校および大熊町立大野小学校との統合により廃校になり,翌2022年度より義務教育学校である大熊町立学び舎ゆめの森が開校した.現在は,この校舎を残すのかが議論されている.ただ,残すのには,耐震補強などをふくめて25億円あまりを要する.原子力発電所から極めて近い距離であり,同県の震災遺構である請戸小学校とは状況が異なる.

 

 IMG_0823.JPG⑧道路盛土実証事業.中間貯蔵施設用地を活用し,道路盛土への利用について実証事業が実施されている.放射線や沈下量等のモニタリングを通した放射線に対する安全性や構造物の安定性の他,トラフィカビリティなどの確認も行われている.使用されている土壌は,平均約6400Bq/kg,2700㎥である. 

 

IMG_0859.JPGIMG_0850.JPGIMG_0851.JPGIMG_0836.JPG⑨とみおかアーカイブ・ミュージアム.富岡町が整備した博物館であり,地域資料に加え,東日本大震災と原発災害で生じた震災遺構を収蔵・展示を行っている.館の目標は,「複合災害を地域の歴史に位置付ける」とのこと.

 

IMG_0861.JPGIMG_0863.JPG⑩東京電力ホールディングス,東京電力廃炉資料館.福島県内・県外の多くの人が,福島第一原子力発電所の事実と廃炉事業の現状を確認する場として,開館した.

2026.07.28  14:00

水害調査(群馬県太田市および桐生市)を行いました.

〇この情報には,不確定情報が含まれます.

本報告は,筆者(山口)による現地調査,報道,関係行政機関の発表をもとに構成しています.

SNS等による情報は,含めないこととします.

あくまでも速報で「推測」も含まれます.今後の調査で変わることもありますので,ご承知ください.

今回の被害概要

■群馬県桐生市

①関係行政機関などの発表

(1) 気象の状況(出典:群馬県総務部危機管理課,大雨危険警報等(7月17日)に伴う情報)

 

 

 

 

 

 

 

(出典:前橋気象台,令和8年7月17日から18日にかけての大雨に関する群馬県気象速報(令和8年7月28日)

 

 〇令和8(2026)年7月17日(金)~7月18日(土)  
17:12 桐生市にレベル3大雨警報
17:24 桐生市にレベル4土砂災害危険警報
02:49 桐生市レベル3大雨警報 解除
03:26 桐生市レベル4土砂災害危険警報 解除

 ※線状降水帯の発生はなし.

 

 (2) 人的・住家被害(出典:群馬県総務部危機管理課,大雨危険警報等(7月17日)に伴う情報)

 〇人的・住家被害
死  者 なし           
住家被害 27棟(床上浸水:12,床下浸水:15)
非住家被害 農作物の被災,農業用施設等の被災あり

 

(3)避難情報(出典:群馬県総務部危機管理課,大雨危険警報等(7月17日)に伴う情報)

 避難情報の発令
発令はなし
ただし.0:10時点で,避難所開設3か所,10:50解除,避難者最大34名

※東毛(群馬)・両毛(栃木)地区で特に集中的に降ったが,足利市,太田市とは異なり,避難情報は発令されなかった.

 

②現地調査(写真の位置図は,全ての現地調査が終了してから掲載します.)

  Ⅰ: 福厳寺(中には入れず)

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写真奥側が,福厳寺.寺の裏山で土砂崩れが発生し,低地に土砂が流れ込んできたと考えられる.φ2-5cm程度の礫がここでは確認された.


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現地調査が発災後10日後であったことから,ある程度土砂は撤去されていた.一時はこの付近で30cmの土砂で埋まっていた(ナンバープレートが埋まる程度)という情報もある.

 

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■群馬県太田市

①関係行政機関などの発表

(1) 気象の状況(出典:群馬県総務部危機管理課,大雨危険警報等(7月17日)に伴う情報)

 〇令和8(2026)年7月17日(金)~7月18日(土)  
15:07 太田市にレベル3大雨警報(県内で最速)
16:55 太田市にレベル4土砂災害危険警報
17:11 太田市にレベル4大雨危険警報
02:49 太田市レベル4大雨危険警報 解除(レベル3大雨警報に切り替え←即解除)
05:35 太田市レベル4土砂災害危険警報 解除

 ※線状降水帯の発生はなし. 

 (2) 人的・住家被害(出典:群馬県総務部危機管理課,大雨危険警報等(7月17日)に伴う情報)

 〇人的・住家被害
死  者 なし       (けが)1名    
住家被害 313棟(床上浸水:232,床下浸水:81)
非住家被害 農作物の被災,農業用施設等の被災あり

 

(3)避難情報

 避難情報の発令
17:24 避難指示(警戒レベル4)発令 計35地区 15,231世帯 32,266人
06:09 解除(避難人数 55名[6:30現在])

 

 【山口雑感(再掲)】

・令和8年5月27日より,新しい防災気象情報が出されるようになった.今回の太田市では,17:55に土砂災害危険警報(警戒レベル4相当)が気象庁より発表され,その29分後に避難指示が発令されている.一方で,足利市では,16:34に大雨警報と土砂災害警報(警戒レベル3相当),17:13に大雨危険警報と土砂災害危険警報(警戒レベル4相当)が気象庁より発表されている.しかしながら,市町村長(災害対策基本法第60条に基づく)が発令する避難指示が出されたのは22:50である.

・新しい防災気象情報では,大雨危険警報などの「危険警報」を警戒レベル4(避難指示)相当としているが,群馬県太田市避難指示では,29分のタイムラグと短いが,足利市では5時間以上のタイムラグがあったといえる.

(環境都市工学概論)第14回 水害-005-1.jpg(環境都市工学概論)第14回 水害-005-2.jpg 

 

→(これが結構難しい.対応が遅いように見える足利市の対応に不満の人も多いかもしれないが…)

① 内水氾濫によって,すでに17:13に大雨危険警報の発表時点で足利市は冠水していた場所も多かった.→その場面で避難行動を呼びかけるのは危険(市長の発言通り)

② 早期避難を広く伝えるのはそこまで難しくはないが,多くの人が避難しなくなってしまう.

→もし,早めに避難指示を出していれば被害が小さくなったかもしれないし,逆に大きくなったかもしれない.

検証は難しいが,太田市のように「早く出す」のも,足利市のような出し方も,どちらも一つの考え方.

「必ずしも早く避難情報出しておくべきだったとはいえない」というのが,私(山口)の意見です.

 

②現地調査(写真の位置図は,全ての現地調査が終了してから掲載します.)

Ⅰ: 鳥之郷小学校とその付近

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 Ⅱ: セブンイレブン鶴生田町店

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2026.07.24  18:47

水害調査(栃木県足利市)を行いました.

第1回 水害調査(栃木県足利市)を行いました.

〇この情報には,不確定情報が含まれます.

本報告は,筆者(山口)による現地調査,報道,関係行政機関の発表をもとに構成しています.

SNS等による情報は,含めないこととします.

あくまでも速報で「推測」も含まれます.今後の調査で変わることもありますので,ご承知ください.

今回の被害概要

①関係行政機関などの発表

■栃木県足利市

(1) 気象の状況(出典:栃木県:令和8年7月17日大雨による被害について(第12報))

 〇令和8(2026)年7月17日(金)~7月18日(土)  
16:34 足利市にレベル3大雨警報,レベル3土砂災害警報
17:13 足利市にレベル4大雨危険警報,レベル4土砂災害危険警報
05:01 足利市のレベル4土砂災害危険警報をレベル2土砂災害注意報に切り替え

 ※降り始めからの最大観測値…65.5mm/h , 237.0mm/24hrs

 

 (2) 人的・住家被害(出典:栃木県:令和8年7月17日大雨による被害について(第12報))

 〇人的・住家被害
死  者 2名            
住家被害 245棟(全壊:1,床上浸水:80,床下浸水:83,一部破損:81)
非住家被害 44棟(すべて一部破損)

 

(3)避難情報(出典:栃木県:令和8年7月17日大雨による被害について(第12報))

 避難情報の発令
17日 22:50 足利市で避難指示(警戒レベル4発令)            
18日 00:30 足利市で緊急安全確保(警戒レベル5発令)
18日 11:30 上記の避難情報を解除

 

(4)その他(出典:栃木県:令和8年7月17日大雨による被害について(第12報))

土砂災害など:66か所

 

【山口雑感】

・令和8年5月27日より,新しい防災気象情報が出されるようになった.今回の足利市では,16:34に大雨警報と土砂災害警報(警戒レベル3相当),17:13に大雨危険警報と土砂災害危険警報(警戒レベル4相当)が気象庁より発表されている.しかしながら,市町村長(災害対策基本法第60条に基づく)が発令する避難指示が出されたのは22:50である.

・新しい防災気象情報では,大雨危険警報などの「危険警報」を警戒レベル4(避難指示)相当としているが,今回の事例では,5時間以上のタイムラグがあったといえる(群馬県太田市避難指示では,27分のタイムラグと短い).

(環境都市工学概論)第14回 水害-005-1.jpg(環境都市工学概論)第14回 水害-005-2.jpg 

 

→(これが結構難しい.対応が遅いように見える足利市の対応に不満の人も多いかもしれないが…)

① 内水氾濫によって,すでに17:13に大雨危険警報の発表時点で足利市は冠水していた場所も多かった.→その場面で避難行動を呼びかけるのは危険(市長の発言通り)

② 早期避難を広く伝えるのはそこまで難しくはないが,多くの人が避難しなくなってしまう.

→もし,早めに避難指示を出していれば被害が小さくなったかもしれないし,逆に大きくなったかもしれない.

検証は難しいが,太田市のように「早く出す」のも,足利市のような出し方も,どちらも一つの考え方.

「必ずしも早く避難情報出しておくべきだったとはいえない」というのが,私(山口)の意見です.

 

 

②現地調査(写真の位置図は,全ての現地調査が終了してから掲載します.)

Ⅰ: あずま地下道(足利駅から東側400m程度)

 発災から1週間が経過しようとしています(調査段階)が,水が引く様子はなかったです.

 道路面から3m後半~4m程度の水が未だに溜まっていました.

 アンダーパスで冠水が発生するのは結構ありきたりですが,ここまで水が引かないのは珍しい気がします.

  (追記)

 ・7月28日に再度現場に向かいましたが,水が抜かれていました.

 

①あずま地下道を北→南側に眺める.

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 ②あずま地下道を南→北側に眺める.

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 ③道路面に堆積した土砂など

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Ⅱ: トンネル西交差点(あずま地下道から北北東700m程度)

あずま地下道から北北東700m程度行くと,トンネル西交差点があります(多分,高低差はあまりない).

ここでは,道路面(車道)から少なくとも50cm程度の浸水があったようです.

④トンネル西交差点(北→南側を眺める)

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⑤トンネル西交差点(南→北側を眺める)

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 Ⅲ: 土砂災害により被災した家屋

小俣駅付近(小俣地区)で発生した土砂災害現場.

⑥遠景(現場を西から眺める)

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⑦被災現場.背後の斜面は土砂災害特別警戒区域(いわゆるレッドゾーン)(足利市ハザードマップ)および土砂災害警戒区域(いわゆるイエローゾーン)に指定されている.

スクリーンショット 2026-07-24 202917.png

 

Ⅳ: とりせん助戸店(水害により,一時閉店→現在は通常営業)

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Ⅴ: 葉鹿地区

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  • 今回の水害で被災された方々に,心から哀悼の意を表します。
2026.06.21  19:00

防災教育学会に参加しました

防災教育学会に参加しました

令和8年6月20日(土),21日(日)に京都大学宇治キャンパスで開催された防災教育学会に参加しました.

ポスターでの発表となりましたが,貴重なご意見やご質問をいただきありがとうございました.

いただいたご意見などを見つめなおし,今後の研究につなげたいと思います.

 

2026.03.01  08:00

トルコ共和国に行ってきました

トルコ共和国に行ってきました

2月下旬にトルコ共和国に行ってきました.

AFAD(トルコ内務省災害緊急事態対策庁)の職員のみなさまと交流できました.

和歌山出身としては,「エルトゥールル号遭難事件」で関係があるトルコ(当時はオスマン帝国)に行くことが目標だったので,行けてよかったです.

ただ観光ができなかったので,また訪れたいと思います.

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