防災辞典

         

 

((あ行))

 

【明け方】あけがた

午前3時から午前6時のこと。

 

【朝】あさ

午前6時から午前9時のこと。

 

【アラスカ地震】あらすかじしん

1964年3月27日に米国・アラスカ州で発生したM9.2の地震。地震の規模としては、20世紀以降では、1960年のチリ地震のM9.5に次ぐ。

 

【安否情報システム】あんぴじょうほうしすてむ

平成18年6月18日に発布された、いわゆる国民保護法に基づき、武力行使が外部からなされた際は、各市町村長および各都道府県知事は、住民の安否情報を収集・整理し、総務大臣への報告が必要となった。また、国民などから安否情報の照会があった場合は、総務大臣及び地方公共団体の長は、安否情報を回答する。

[参考文献]

総務省消防庁:安否情報システム:https://fdmaanpi.anpiinfo.fdma.go.jp/:令和5年1月3日閲覧

 

【溢水】いっすい 

堤防のないところから、川の水が溢れること。

関連用語:越水

 

【一斉帰宅抑制】いっせいきたくよくせい

特に都市圏などにおいて大災害が発生したときに、帰宅困難者などが発災から一定時間、安全な場所で過ごすこと。会社などで働く人が一斉に徒歩帰宅を実施した場合、避難時の人の転倒に加え、発災後直後の町を避難することは、火災や落下物などに危険が高い。また、救助活動や消火活動、緊急輸送などの被害拡大を防ぐ応急活動が群衆によって防がれる可能性もある。

 

【液状化現象】えきじょうかげんしょう 

緩く堆積した砂地盤(例えば、埋立地や沖積層など)において、地震動が加わると、地層が液体状となること。1964年の新潟地震によって、その存在が公に知られるようになった。

 

【エックスレイン】えっくすれいん

旧XバンドMPレーダ雨量情報のこと。高頻度、高精度のリアルタイム雨量観測網で、東京消防庁や東海道新幹線などにも活用されている[1]。

[1]国土交通省:XRAIN(XバンドMPレーダネットワーク)配信エリア新設!:https://www.mlit.go.jp/common/001046713.pdf:令和5年1月3日閲覧

 

【越水】えっすい

堤防を越えて、川の水が溢れ出すこと。

関連用語:溢水

 

【L2地震動】えるつうじしんどう

地震の中で、ごく稀に発生する地震動。過去、将来に渡って想定される最強の地震動。

 

【L1地震動】えるわんじしんどう

 稀に発生する地震動のことで、L2地震動よりも頻度が高い地震。L1地震動においては、柱や梁などの主要な構造は、倒壊・損傷などを起こさないことを目標とする。

 

【延焼】えんしょう

自宅の火災が隣の家屋などに燃え移ること。特に大規模地震時には、「同時多発的」に火災が発生するため注意が必要である。

 

【大雨警報】おおあめけいほう

大雨により、大きな影響・被害が想定される場合に、気象庁から出される情報。警戒レベルでは、レベル3に相当する。現在は、特に警戒すべき事項を標題に示されることとなっており、大雨警報(土砂災害)、大雨警報(浸水害)、大雨警報(土砂災害、浸水害)と表記される。

 

【大雨特別警報】おおあめとくべつけいほう

台風や局地的な大雨など、数十年に1度の大雨が想定される場合に気象庁から出される情報。警戒レベルでは、レベル4に相当する。大雨警報同様に、警戒すべき事項が標題に示される。

 

【大阪府北部地震】おおさかほくぶじしん

平成30年(2018年)6月18日午前7時58分に発生した大阪府北部を震源とする地震のこと。出勤時間であったことから、「出社困難者」があふれた。災害時における出社判断については、あらかじめ企業のBCP(業務継続計画)などで策定しておくことが望ましい。

 

【屋内安全確保】おくないあんぜんかくほ

浸水しない上階へ避難すること(一般的な垂直避難)。また、自宅などが上層部にある場合は、そこに留まること(待避)。